12月24日(木)、2学期終業の日を迎えました。校内放送で終業式を行いました。9月からのこの間、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を行いながら、子どもたちの日々の学習や生活、運動、学校行事や学年行事等、ご支援ご協力をいただき、誠に有難うございました。地域の皆様におかれましては、登下校や放課後、休日等、子どもたちの安全安心を守るためにご尽力を賜りましたことに心より感謝申し上げます。
現在、新型コロナウイルスの感染状況は予断を許さず、冬休みの生活にも影響が出てくると思います。しかしながら、子どもたちにとって冬休みは、クリスマスや大晦日、お正月と楽しいことがたくさんあります。例年通りとはいかないことが多々あると思いますが、その中でも新しい年を迎えるという「節目」に際して、ご家族で新年の決意や将来の夢等を語り合える機会として、よいお年をお迎えください。そして、1月8日(金)、3学期始業式に子どもたちの元気な顔が揃いますようによろしくお願いいたします。
*地域の皆様への校報「かみおか」第10号(R2.12.24)は、新年に発行の第11号と一緒に配布をさせていただきます。ご理解の程、よろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。
日々の出来事
5年生 太鼓づくりを通して
12月17日(木)、5年生が太鼓屋六右衛門さんを講師に迎え、太鼓づくりを教えていただきました。まず、六右衛門さんが太鼓づくりを始めるようになった経緯や太鼓づくりをされていた祖父のお話、仕事を通して得たこと、これからの夢などについて話されました。また、小学生の頃の話も聞かせていただきました。六右衛門さんはご自身の経験から大切にしてほしいこととして、「ありがとう」と「ごめんなさい」を相手にしっかりと伝えていくことを話されました。そして、太鼓づくりでは「牛の命に感謝をする」「太鼓を作るときの心持が大切」と話され、子どもたちはそれらを感じながら、太鼓を作っていきました。まず、胴の上下にある少し湿った革の穴にひもを通していきました。そして、そのひもを順に引っ張りながら、皮を張っていきました。友だちと教え合いながら、仕上げていきました。中でも六右衛門さんから目の前で直接、皮の張り方を教えていただいていたときには、その巧みな技術に感嘆の声が上がりました。そして、よい響きの音が出たときには満面の笑みでした。六右衛門さんの太鼓づくりにかける思いや願い、そして、誇りをしっかりと受け止めた活動になりました。
6年生 車椅子バスケットボール体験
12月16日(水)、6年生は「チームWeB」の方々から、車椅子バスケットボールを教えていただきました。まず、生活で使用されている介助用車椅子と競技用車椅子の違いやそれぞれの利点について、実際に見比べながら、教えていただきました。子どもたちは、競技用車椅子が、バスケットボールという競技に適した工夫がされていることに驚いていました。次に、車椅子の介助の仕方を体験を通して振り返るとともに、選手の方々が車椅子をどのように扱っておられるのかを見聞きしました。その後、競技用車椅子の乗り方や動かし方などを教えていただき、まっすぐ走ったり、ボールを使ってドリブルをしながら動かしたりして、難しさを感じながら、少しずつ慣れていきました。また、シュート練習では腕の力だけではなかなか思うようにボールが飛ばないことに気づきました。そして、チームに分かれて、試合をしました。パスをつないだり、ドリブルをしたり、シュートをしたりして、短い練習とは思えない程、教えてもらったことを試合の中で使おうとしていました。チーム同士の試合の後は、選手の方2名と希望者7名との試合をし、選手のプレーの速さと正確さ、技術の高さに自然と拍手が起きました。体験を終えた後、選手の方々に日々の生活のことや車椅子バスケットボールとの出会いなどについて、次々と質問をしました。今回の体験の前に子どもたちは事前学習として、調べたり、考えたりしていたことで、実際の体験や交流を通して障がい者スポーツについての理解をさらに深め、スポーツが選手の方々にとって、楽しみや生きがいにつながっていることを実感することができました。
みんなで楽しく アイデアを生かし 放送を使った 集会活動
12月11日(金)、企画委員会と6年生が中心となって、全校でお楽しみ会を行いました。それは、「放送を使うことで集まらないお楽しみ会」というアイデアを生かした集会です。音声とBGMの放送と映像の放送、さらに、神レンジャーたちと6年生が各学年・学級の教室に分散して直接行き、みんなの前で実演するという3つの方法のミックスです。児童代表による始めの挨拶に続き、テレビの画面に目をやると、神レンジャーとショッカー、神ぞうが登場!日曜日の朝に放送されている「スーパーヒーロータイム」の「Ver.神岡」のようでした。クリスマスのお話に、途中でCMまで入りました。教室は笑顔いっぱいでした。次にBGMが流れる中、各担当が音声での「○×ゲーム」、「サンタさんのお願い(船長さんの命令ゲーム)」を放送しました。教室にいるみんなの嬉しそうな様子を想像しながら、放送室で楽しく放送しました。最後は各教室の神レンジャーたちと6年生、さらに、映像での先生方とのじゃんけん大会。先生方も楽しみました。そして、児童代表の終わりの挨拶。司会・進行や挨拶、ゲーム、BGM、ビデオ撮影、出演など役割を分担し、「神岡小学校のみんなが楽しく、笑顔になるように」という思いで、準備し、進めました。大成功でした。楽しいことがあると元気になります。工夫した方法や内容でお楽しみ会を実施した企画委員会と6年生に、各教室から感謝の拍手を送り、締めくくりました。
雪化粧 子どもたちの喜びの表情に 心も温かく
12月17日(木)の朝、校舎や運動場、遊具などがうっすらと雪化粧をしていました。樹木の上の雪が朝日を浴びて美しく光っていました。その光景を見ながら、嬉しそうに登校する子どもたちの姿がありました。教室に入ったかと思うと、すぐに運動場に出て、遊んでいました。1年生が雪を集めて作ったかわいらしい雪だるまを見せに来てくれました。嬉しい気持ちが伝わってきて、心が温かくなりました。子どもたちの雪が降って嬉しい、楽しいという気持ちに共感しつつ、その反面、積雪・凍結による怪我や事故の心配があります。登下校時や外出時、足下に気をつけて歩くことや、手袋を着用し、ポケットに手を入れないことなど、ご家庭でもお話をしていただきますよう、よろしくお願いします。
ゴールめざして 力を発揮 校内マラソン記録会
今年度は、「校内マラソン記録会」として、運動場のトラックとさらに大きなトラックを組み合わせたコース設定をして実施しました。体育の時間のはじめに、音楽を流してかけ足をしたり、実際のコースを試走したりして、体力をつけ、体を慣らしていきました。好天に恵まれた12月8日(火)、開会式と閉会式は校内放送で行い、6年生の児童代表がそれぞれ挨拶をしました。記録会では走る時以外はマスク着用として、時間ごとに順次、それぞれの学年が運動場に出てきて、準備体操・ウォーミングアップをして進めていきました。走るのが得意な児童も、苦手な児童もそれぞれの目標をもって、ゴールをめざしました。そして、自分の力を最大限出そうとして、最後まで本当によく頑張りました。その真剣な表情やゴールをめざして精一杯走っていた姿は、胸に迫るものがありました。保護者の皆様には、日々の健康観察や記録等、ご支援ご協力をいただき、どうも有り難うございました。
人権学習 行動につながる気づきと共感、知識、正しい判断
11月25日(水)、全校一斉の人権学習を行いました。内容としては、新型コロナウイルス感染にかかる偏見・差別や地域教材について学習をしました。新型コロナウイルスについては、たつの市民推協作成資料『コロナに負けない、みんなの願い 』や新聞記事などを活用し、「心の感染症にかからないようにするためにどうしたらいいか」、「新型コロナウイルスに関する差別や偏見をなくすためにどうすればよいか」などについて、考えをワークシートに書き、発表をしたり、お互いの考えについて意見交流をしたりしました。そして、知識を得て、正しく判断し、行動することの大切さを学びました。この資料は、全戸配布されていて、11月15日(日)に開催されたたつの市民推協神岡支部リーダー研修会でも使用しました。また、地域教材では、まちのたからものを守る人々の思いや願いを考えました。そして、先人を始め、今、守り続けている人々の思いや願いに共感するとともに、受け継いでいくことの大切さを感じ、次は自分たちが守っていこうという気持ちをもちました。今後も、学校・家庭・地域が一体となって、人権文化溢れる神岡地域へとさらにつながっていくように学習を積み重ねていきます。
*龍野地区「人権を考える市民の集い」講演 11月28日(土)赤とんぼ文化ホール
主催 たつの市民主化推進協議会龍野ブロック たつの市教育委員会
演題「新型コロナウイルスに関する偏見や差別解消に向けて」 講師 近畿大学 准教授 村山 綾さん
<非難や差別に加わらないために>
○誰でも感染しうるのだということを意識する。
○自分たちがニュースなどで得られる情報は断片的であるということを認識する。
○自分で、より信頼性の高い情報やデータにふれる機会をもつ。
1年の終わり 2学期の締めくくり 12月
12月を迎え、令和2年もあとわずかとなりました。今年の初め頃からの新型コロナウイルスによる影響が新年度になっても続き、4・5月には臨時休業となりましたが、6月学校再開以降、感染防止の対策を講じながら、7月・8月の授業日を含め、学習の遅れを取り戻してきました。また、できる行事や活動は市教委の指示・連携により、規模や内容などを変更したり、工夫したりしながら進めてまいりました。子どもたちは様々な制限がある中でしたが、確実に成長してきました。特に、学年を越えたつながりは、運動会やクラブ活動、わんぱく遊び、日々の登下校等を通して、少しずつ広がり、深まっていきました。その中心となって活躍する5・6年生は、その態度や表情から最高学年・高学年としての自覚と責任を持ち、成長を見てとれるようになりました。また、他の学年も様々な学習や活動を重ねることで、成長してきました。これからも子どもたちが目を輝かせながら前向きに活動できる場面を大切にしたいと思います。そして、2学期の締めくくりとして、さらに充実した日々を元気に過ごしてほしいと思います。
新型コロナウイルスの感染が増えてきています。引き続き、お子様の健康管理・観察、マスク着用等、ご協力の程、よろしくお願いいたします。また、登下校等、地域で見守りをしていただいている皆様には、日々、子どもたちの安全・安心を支えていただいていますことに心より感謝申し上げます。これから寒くなりますので、健康に留意していただきながら、何卒ご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
4年生 手話と点字の体験
4年生が福祉学習として、手話サークル「あゆ」の方々に手話を、点字グループ「ありんこ」の方々には点字を教えていただきました。手話では、その必要性を考えるきっかけとして、「もし、耳が聞こえなかったら、朝起きてからどんなことで困るか?」を発表していきました。「目覚ましの音が聞こえない」、「あいさつの声が聞こえない」、「自動車や自転車の音が聞こえない」、「授業で先生や友だちの話が聞こえない」など、普段の生活のときのことだけでなく、「まわりの人の危ないの声が聞こえない」、「災害の時、逃げ遅れる」、「避難所で情報がわからない」など、緊急時に命を守ることの難しさについても次々と出されました。子どもたちの顔がさらに真剣になっていきました。次に、「耳の聞こえない人にそのような場合に、どんな方法で伝えるか?」を考えました。「筆談」、「空書」、「身振り」などを実際に体験し、その中に、「手話」が出てきました。「おはよう」、「こんにちは」、「ありがとう」、「学校」、「友だち」、「勉強」などの手話を教えていただき、文になったときにはそれらを組み合わせることもしていきました。
点字では、まず「身のまわりで、点字が使われているもの」について、知っていることを発表していきました。食品の入れ物、洗濯機のボタン、メニュー表など、次々と出されました。子どもたちは、日常生活の中で点字をよく見ていました。次に、点字板の仕組みと五十音のきまりを学びました。そして、言葉を実際に打っていきました。子どもたちは、その規則性をすぐに覚えて、次々と打っていきました。また、透明のシールに自分の名前を点字で打ち、それを名札に貼りました。さらには、「スイミー」のお話など点字で書かれている本や迷路なども見せていただきました。
手話と点字、子どもたちは普段の生活の中でも見たことがありましたが、実際に体験することで深く理解することができました。そして、障害のある方々が生活をする上でとても大切なものであることに気づきました。
5年生 革細工(トレイ作り)を体験
たつのの三大産業の一つである皮革。11月17日(火)、5年生がたつの革細工協会代表理事の竹本富浩さんをゲストティーチャーとしてお招きし、革細工をしました。まず、背割りした牛の革や毛がついている馬の皮などを見せていただきながら、革の種類や特性などについてわかりやすくお話をしていただきました。子どもたちは質問をしたり、実際に革を触ったりして、興味深く聞き、学んでいきました。その後、トレイを作りました。革の感触を手で感じながら、アルファベットや模様などの刻印棒を選び、革を水で湿らせたところに置き、木槌で叩いて型を押していきました。自分のイニシャルや模様を組み合わせてデザインし、その後、まわりを水で濡らしてトレイの形に折り曲げ、仕上げました。素敵な作品の数々。子どもたちはとても満足そうな表情で、友だちと作品を見せ合っていました。