2学期スタート 「今、このとき、ここで」を大切に

9月に入り、朝夕の気温に秋の訪れが少し感じられるようになってきましたが、日中の気温は高い日もあります。今年の夏休みは、まん延防止等重点措置の中で始まり、感染の広がりにより8月20日からは緊急事態宣言にかわりました。また、8月中旬頃は、梅雨の時期のような長雨が続き、各地で土砂災害や洪水等が発生しました。そのような中でしたが、保護者の皆様や地域の皆様のご協力により、子どもたちは、健康に過ごすことができました。心より感謝申し上げます。

9月1日(水)から2学期が始まりました。学校に子どもたちが戻ってきました。運動場で遊具や友だちと遊んでいる姿や、教室で笑顔で話をしている姿がありました。久しぶりに会えて嬉しかったことと思います。始業式は、それぞれの教室でオンラインにて行いました。夏休み中に頑張ったこと、2学期の学習や生活、運動、行事などについて、「めあてをもつ、やってみる・続ける、振り返る」ということ、そして、「今、このとき、ここで、精一杯力を出して頑張る」ということなどを話しました。前述の通り、緊急事態宣言下での学校生活として、感染防止への対応と健康観察を継続しながら、日々の学習活動を進めていきます。そして、子どもたちはそれぞれの学びの機会を大切にし、主体的に取り組み、成長の糧にしてほしいと思います。感染防止とともに暑さへの対応も引き続き行っていく必要があります。保護者の皆様には、急な変更やお願いをすることがありますが、何卒ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。地域の皆様には、2学期も引き続き、子どもたちの見守りなど、ご支援ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

8月15日 終戦から76年

1945(昭和20)年8月15日、終戦。今年で76年目を迎えます。現在、戦争を体験した方々が高齢になり、戦争の記憶が風化していくことへの危機感が高まり、大きな課題になっています。「戦争は人権侵害の最たるもの」と言われます。この機会に改めて、戦争に関する本やテレビ番組をお子様と一緒に見たりして、戦争で亡くなった方々や残された家族の思いや願いにふれ、戦争の悲惨さや平和の尊さについて話をする時間を共有していただければ幸いです。

<教科書に掲載されている(掲載されていた)お話>

○3年『ちいちゃんのかげおくり』あまん きみこ

○4年『一つの花』今西 祐行

○5年『たずねびと』朽木祥

○5年『石うすの歌』壺井 栄

○6年『平和のとりでを築く』大牟田 稔

 

<図書室にある本>

・『まちんと』松谷 みよ子

・『すみれ島』今西 祐行

・『わすれないあの日』三代沢 史子

・『ひろしまのピカ』丸木 俊

・『サーカスのぞう』鶴見 正夫

・『おかあさんの紙ひな』長崎 源之助

・『おきなわ 島のこえ ヌチドゥ タカラ』丸木 俊・位里

・『わすれないで – 第五福竜丸ものがたり -』赤坂 三好

・『ひろしまに原爆がおとされたとき』大道 あや

・『わすれないあの日』三代沢 史子  

・『白旗の少女』比嘉 富子

・『オットー 戦火をくぐったテディベア』トミー・ウンゲラー

・『トビウオのぼうやは びょうきです』いぬい とみこ

・『おかあさんの木』大川 悦生

・『忘れな石- 沖縄・戦争マラリア碑 -』宮良 作

 

戦時中の体験を綴られた出版物(『平和への願いー戦中・戦後の回顧録ー』)の中で、神岡小学校での体験を綴られた内容がありました。その一部と『龍野市史』の記述を紹介します。

戦時中の神岡小学校での体験

匿名(83歳) 

平成14年寄稿時のご年齢

○食糧難の克服

 神岡小学校では運動場を開墾し、さつまいもを作り、その肩に大豆を作っていました。その大豆で4斗樽(容量約720リットルの樽)3杯の味噌、3杯の醤油を作りました。有り難いことに、上横内と横内にある工場から、汁だんご用の小麦粉が提供されていました。児童たちは、毎日、昼に汁だんご給食で空腹を充たしていました。高等科2年の女子は、味噌づくり、醤油づくりに従事していました。

*国民学校発足の1941年(昭和16年)度には校庭の開墾作業がはじめて実施され、道路清掃作業と応召遺族家庭奉仕を合わせて年間13日間、44年(昭和19年)度では、小学校5・6年生の場合、年間88日間が勤労奉仕という記録である。しかし、勤労奉仕の日をすべての記録してあるかどうか疑問がないわけでない。勤労奉仕の内容は、「堆肥飼料蒐集」「薪供出作業」「小麦刈」「校庭開墾」等々であり、このなかで「薪供出作業」がもっとも多い。さらに、鍛錬行事や神社参拝、出征兵士遺家族慰問などを数えた。(『龍野市史 第三巻』より一部抜粋)

*戦況の悪化に伴い、当市域はその疎開地となり、縁故疎開児童も1944年(昭和19年)8月ころから盛んになり、神岡国民学校の記録には、8月18日4名、19日5名、20日3名の疎開児童転入が最初である。1944年(昭和19年)6月の閣議決定を受け、兵庫県下では神戸と尼崎の72校が指定され、同8月21日から開始された。当市域へは、神戸市立の若宮国民学校と東須磨国民学校の1~6学年児童を受け入れることになった。(中略)神岡村円徳寺には約70名が疎開した。(『龍野市史 第三巻』より一部抜粋)

○軍隊の駐屯

 当時、神岡小学校には和歌山の軍隊が300名ぐらい駐屯していました。連隊長は講堂の応接室で泊まっておられ、その他の兵隊は学校前の養蚕室(地下もあった)に泊まっていました。終戦になって、軍隊が引き揚げる時、そこで使っていた食器(汁椀)や、汁を入れて運ぶズク製のバケツを貰い受け、小学校の各教室に配分し、学校給食に利用しました。大変助かったことを覚えています。

*戦争末期には龍野町と神岡町に軍隊が駐屯した。1945年(昭和20年)2月内地防衛軍が編成され、近畿・中国・四国を防衛担任地域とする第十五方面軍が創設された。この方面軍に直属する第二二五師団の司令部が龍野町聚遠亭に置かれた。第二二五師団は金剛部隊ともよばれ、歩兵三連隊と迫撃砲隊・工兵隊・通信隊・輜重(しちょう)隊からなり、兵庫県下に駐屯した。龍野町には師団司令部のほかに通信隊が駐屯し、神岡村に輜重(しちょう)隊が駐屯した。輜重隊は隊長(少佐又は大尉)以下約470名であった。将校数名は民家を宿舎にしていた。下士官と兵卒は神岡国民学校の講堂に宿営していたという話である。(『龍野市史 第三巻』より一部抜粋)

・輜重(しちょう)隊…輜重(水、食料、武器、弾薬、各種資材等)の輸送を行ったり、その兵を警備したりする。

○早朝の教練

 戦時中は、冬季毎朝7時に裸足で運動場を2周して、薙刀(なぎなた)・剣道の寒稽古をしました。女子は薙刀で、小学校5・6年は、基本と本型1本まで。高等科の生徒は、本型2本まで。男子は剣道で、5・6年生と高等科はそれぞれの学年に応じた稽古をしました。運動会は、薙刀と剣道の演技発表の場と化しました。

○進駐軍の点検

 終戦後、アメリカの進駐軍が点検にやってきました。軍隊が駐屯していた場所だからやって来たのかも知れません。校舎の内外を見て回りました。その時、保管していた薙刀や剣道の竹刀を見られないように素早く、校舎の床下に放り込みました。それには気づかなかったようでしたが、干し芋を見つけて、「これは何か」と尋ねられました。「スイートポテトの類い」と答えて納得され、やれやれと胸をなでおろしたこともありました。

*神岡国民学校にアメリカ進駐兵数名が訪ねてきたのが、1945年(昭和20年)11月20日で、「校内参観シ、”美シイ学校カナ”ト感心シテ帰ル」が、この年の大晦日、「午後四時、進駐兵七名来校、校門巡視シ、教練用銃剣其ノ他没収ス。」軍国主義的国家主義的なるものの撤去のための巡視であった。(『龍野市史 第三巻』より一部抜粋)

 

 

 

 

1学期終業 命について考えを深める夏に

先日、近畿地方の梅雨明けが発表されました。七夕集会で飾った短冊には子どもたちが自分や家族のこと、将来の夢、頑張っていることなどの願いが書かれています。その中には、「新型コロナが早くおさまりますように」、「家族や友だちが幸せに生活できますように」、「みんなが健康で笑顔でいられますように」と書かれた短冊もありました。子どもたちの素直な心に気づかされることや再認識させられることがあります。

保護者の皆様には日々の健康管理・観察、地域の皆様には登下校等、子どもたちの見守りをしていただきましたことに、心よりお礼申し上げます。

20日(火)、1学期の終業式をリモートで行いました。子どもたちには①「頑張りたいこと。続けたいこと。挑戦したいこと。計画を立てて、過ごそう。」、②「大切な『命』を守る。自分も、まわりの人も。」の話をしました。画面からしっかり聴いている様子が伝わってきました。

子どもたちの学びの場が家庭や地域になる夏休みです。新型コロナウイルス感染拡大防止を継続する中ですが、充実した日々にするために、子どもたちには計画を立て、規則正しい生活を送ってほしいと思います。また、運動や読書、様々な体験活動など、この休みを有意義にする活動に取り組むとともに、家庭や地域での時間を大切にしていただきたいと思います。オリンピック・パラリンピックも話題の1つです。そして、「命」について考えを深める夏であってほしいと思います。夏休みは、楽しみがある反面、「危険」と「誘惑」の度合いも高まります。事故や大きな怪我がないように「命を守る」という意識を持って生活してほしいと思います。そして、SNSやスマホゲームなどの使用に際しては、自分を律する心(自律心)が将来に向けて大切であると思います。犯罪に巻き込まれ、取り返しのつかない被害に遭うことがないように、子どもたちを守るためにもご家庭のルール(使用時間など)について、話し合いの時間をとっていただきたいと思います。全ての子どもたちが夏休みを健康で過ごし、9月1日(水)からの2学期が元気にスタートできることを心から願っています。 

 

 

願いを込めて 七夕集会 

7月9日(金)、七夕集会をリモート(オンライン)で行いました。「たなばたさま」のBGMが流れる中、それぞれの願い事を書いた短冊をつけたり、神レンジャーによる「七夕」のお話をみんなに伝える楽しい劇や○×ゲームで楽しんだりしました。廊下に飾られた短冊の願い事を読むと、一人一人の顔が浮かんできました。今回も、6年生がそれぞれ役割を分担し、全校みんなが楽しめるように、企画し、進めました。最後に、6年生への感謝を込めた大きな拍手が校舎内に響きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目標めざして 竹馬大会

6月末から各学年で実施した竹馬大会。「少しでも長い距離を」、「1秒でも速く」など、1~6年生まで、練習の力を発揮しようとしていました。特に、6年生は最後の大会という気持ちが表情に表れていました。力を発揮できた人もいれば、そうでなかった人もいます。練習してきた力は蓄えられています。自転車と同じで、一度できるようになると、月日はたってもできるものです。竹馬を自宅に持ち帰った後も安全な場所で遊んだり、練習をしたりして、さらに親しめるようになれば幸いです。練習や大会では友だちへの応援や声かけ、竹馬を持っての支援をしていた姿がありました。神岡の子どもたちの素晴らしいところです。ご家庭のご支援ご協力どうも有難うございました。

 

花、野菜、米 生長を楽しみに 

「花が咲いた。」、「実が赤くなっている。」水やりをしている子どもたちから声が聞こえます。生活科や理科の学習など、1年生はアサガオ、2年生はミニトマト、オクラ、パプリカ、ナス。3年生は、ホウセンカ、マリーゴールド、ヒマワリ。4年生は、ヒョウタン。ひまわり学級はトマト、キュウリ、枝豆。それぞれ植えています。水やりだけでなく、観察記録カードに絵と文で表したり、タブレットを持って、写真を撮ったりして、観察を続けています。興味津々の表情です。畑では、さつまいもの葉が増えてきました。6月17日(木)、2年生がペットボトルに、稲を植えました。ミニミニ田植えでした。稲も育っています。

また、休み時間にある子どもが「こんなところに花がさいている。」「ホウセンカだ。」と話をしていました。行ってみると、赤紫の花をつけたホウセンカでした。昨年度、プランターにホウセンカを植えて、この辺りに置いていたのです。種が落ちて、芽が出て、生長し、花が咲いていたのです。自然の生命力を感じます。

 

 

 

 

 

授業参観・懇談会 有り難うございました

6月25日(金)、2・3校時に地区ごとに分散して、授業参観を行いました。新型コロナウイルスの影響により、昨年度からこの日まで、授業参観ができなかったため、子どもたちは緊張しながらも、嬉しそうな表情でした。授業中、熱心に考えたり、ノートに書いたり、友だちと意見を交流したり、積極的に発表したり、楽しく活動したりして、子どもたちは頑張っていました。午後からの学級・学年懇談会では、学年目標や学習面、生活面などについて担任から話をし、意見交流を行いました。保護者の皆様には、お子様の様子を見ていただいたり、担任と話をしたりするよい機会にしていただきました。お忙しい中、ご来校いただき、有り難うございました。また、PTA生活安全部や学級役員の方々にはご協力をいただき、重ねてお礼申し上げます。

「思い出をありがとう」 滑り台新調  

6月21日(月)の朝、小雨が降りそうな曇り空の下、運動場にある滑り台を新しく替えるための撤去作業が始まりました。神岡小学校に入学以来、何度となく楽しんだ滑り台。「思い出をありがとう」1年生のときには大きく感じたけれど、成長と共に少し窮屈に感じ始めたことなど、様々なことが頭に浮かび、寂しい気持ちをもった子どもたちもいたようです。撤去の後、その日の夕方には新しい滑り台の設置が完了しました。今度の滑り台は2方向に滑り降りることができます。基礎固めの期間を置いて、6月28日(月)から使えるようになりました。子どもたちの笑顔が溢れ、嬉しそうな声が聞こえました。安全に使用し、新しい思い出をつくってほしいと願っています。

 

交通安全教室 意識を高めて命を守る 

6月24日(木)、たつの警察署と交通安全協会の方々に来校いただき、みなさんのおられる会議室から各教室へのリモートでの交通安全教室を開催しました。たつの警察署の方々からは、大切ないのちを守るために「止まる」「見る」「待つ」をキーワードにして、道路の歩き方や横断歩道の渡り方などのお話をしていただきました。また、防犯についても「イ・カ・の・お・す・し」をもとにわかりやすくお話をしていただきました。各教室のスクリーンには、お話をされる警察の方々の姿が映り、子どもたちは真剣にお話を聞いていました。その後、1年生は運動場に出て、交通安全協会とPTA生活安全部の方々のご協力を得て、学校周辺の道路で歩行訓練を行いました。信号機のある横断歩道や交差点では、警察の方からの説明や注意をしっかりと聞いて、歩きました。3年生は教室で警察の方から自転車の乗り方や注意などのお話を聞いたり、DVDで映像を見たりしました。今回の交通安全教室で気づいたり、学んだり、再確認したりしたことを普段の生活に活かしていくことが大切です。学校・家庭・地域が連携して、子どもたちの意識を高め、実践につなげ、事故防止を図っていきたいと思います。

 

 

 

竹馬練習中

子どもたちは、それぞれの学年での「竹馬大会」に向けて、練習をしています。1年生には、6年生のみなさんが優しく、わかりやすく教えています。他の学年も声をかけあって、教え合っています。神岡小学校の竹馬大会は、昭和50(1975)年に始まりました。体の調整力等の向上と昔遊びの伝承を図るために、46年の伝統があり、継続している行事の一つです。1・2年生は、60m間で歩いた距離、3年生は、60mのタイム計測、4~6年生は、100mのタイム計測です。休み時間に練習している姿もあります。一歩ずつ一歩ずつ、歩みを進め、上手になってきました。目標に向けて、頑張っています。

*竹馬大会の保護者の参観は行いません。ご理解の程、よろしくお願いします。