1.17 阪神・淡路大震災から27年 震災の記憶を次代に伝える

1月17日(月)、地震を想定した避難訓練を行いました。「『阪神・淡路大震災』を忘れない。その教訓を伝えていく。活かしていく。」という思いです。朝、神戸東遊園地での追悼行事「1.17のつどい」でも紙灯籠でかたどられた「忘」の文字に火が灯っていました。

学級・学年では、事前に『あすにいきる』(発行 兵庫県教育委員会)などを使った学習を行いました。そして、学習したことをもとに「自分はどのように行動するか。」を心にとめて、訓練に臨みました。子どもたちは真剣な態度で避難をしました。全員の避難が完了後、訓練や地震の話をし、黙祷を行いました。また、歌「しあわせ運べるように」を聴くようにしました。この歌は変わり果てた神戸の街の中、自身も被災された臼井真さんが「子どもたちの歌声で、壊れた街を包みたい」、「神戸の復興のために自分ができることは音楽で表現するしかない」という思いで、書きあげた歌です。子どもたちは歌詞が伝えたいことや学習したことを思い浮かべながら聴いていました。この歌は、被災された人々を勇気づけ、県内の様々な場所や機会で歌われました。さらには、日本全国へ広がり、新潟中越地震や東日本大震災などでの被災地や、世界の被災地にもこの思いや願いは伝わっていきました。

兵庫県では、「防災減災推進条例」(平成17年4月1日施行)に基づき、阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承するとともに、いつまでも忘れることなく、安全で安心な社会づくりを期する日として、1月17日を「ひょうご安全の日」と定めています。当時を知る人の年齢が高くなっている中ですが、震災の恐ろしさや人と人との助け合いの大切さ、防災・減災への準備等について、伝えて、活かしていくことが重要になっています。