5月、3年生は理科で「チョウを育てよう」という単元を学習していました。何人かの子どもたちが持ってきてくれたモンシロチョウの卵が幼虫、さなぎ、成虫へと順調に育っていました。5月の終わり頃、班ごとに虫かごの幼虫のエサを交換したり、掃除をしたりしている時に奇跡的なことが起きました。「先生、さなぎが動いてる!」と叫んだ子がいました。みんなでその虫かごのまわりに集まると、さなぎはピクピクと動き、なんと羽化が始まったのです。急いでビデオを撮り始め、みんなで実況しながら観察をしました。「頑張れー。頑張れー。もうちょっと。」みんなの声が届き、見始めて4分後、さなぎから成虫となったチョウが出てきました。「おー!すごい。」「こんなの初めて見た!」学級全体が感動と歓声に包まれました。目の前で羽化の瞬間を見ることができるなんて、なかなかありません。直接見たのは初めてでした。「生命」を感じたこの時間と喜びを共有したことは、これからも子どもたちの心に残っていくことと思います。