4泊5日の自然学校 5年生

5年生は、ハチ高原において、4泊5日の自然学校を実施しました。テーマを「自立・協力・挑戦 ~Go!合!5年生!!~」とし、そのテーマに沿って自分のめあて、班のめあてを決め、それを意識して活動しました。

主な活動としては、箸づくり、イニシアティブゲーム、ツリーイング(木登り)、鉢伏山ハイキング、秘密基地づくり、火起こし体験、飯盒炊飯、焼き板づくり、キャンプファイヤーなど。どの活動も、協力が不可欠です。

1日目の箸づくりでは、慣れない小刀で固い竹棒に悪戦苦闘しながら個性的な箸を作り上げました。イニシアティブゲームは、4つの課題に挑戦しました。班のメンバーで知恵を出し合って一つ一つクリアしていきました。2日目のツリーイングは、多くの子が楽しみにしていたプログラムの一つです。森の木々に取り付けられた専用のロープと装具を使って登っていくのですが、地面から近いところで宙吊り感覚を楽しむ子もいれば、高さに挑み地面から10m近い高さまでも登っている子もいました。2日目の午後は基地づくり。森の中に落ちている木の枝や石を集めて学校のビニールシートやロープと合わせ、班ごとに基地を作りました。アイディアを出し合い試行錯誤しながら、どの班も想像以上に立派な基地をつくり上げました。

  

  

     

3日目の午前は鉢伏山登山の予定でしたが、天気が不安定で雨の心配もあり、宿舎からも見える範囲のゲレンデを約1時間かけてハイキングしました。宿舎から10分ほど歩いた小高い丘には「鉢伏高原」の名が刻まれた丸太を組み合わせたモニュメントがあり、鉢伏山やゲレンデを背景に全員で記念写真を撮りました。そのあとゲレンデを中腹まで登り、ハチ高原のゲレンデやそれを囲む宿舎の全体が見渡せる草原で眺めを楽しみ休憩しました。素晴らしい雄大な眺めの中、広いゲレンデの斜面で鬼ごっこを楽しむグループや、寝転がって広い空を見上げて大自然の心地よさを味わうグループなど、思い思いに楽しんでいました。3日目の午後は、大型固定テントの屋根がある野外炊飯場で勾玉づくりをしました。途中から降り出した雨は時間とともに激しくなり、雷もなり始めました。勾玉づくりは早めに切り上げ、屋内に避難しました。自然の猛威に少しふれ、子どもたちの記憶にも残る体験となったことと思います。

 

4日目の午前は野外炊飯でした。野外炊飯は火起こしから始めました。火起こしは、火打ち金物と石を叩き合わせて火花を綿状にほぐした麻ひもに飛ばして種火を作り、それを新聞へ、さらに薪へと燃え移らせていきます。実際にやってみると、なかなか種火の状態にもできず、どの班も役割を分担し、交代しながら長時間悪戦苦闘しました。火がついた班からは大きな歓声が上がりました。しかし、やっとついた火も維持することが難しく、日頃簡単に使える火のありがたさを感じる機会となりました。4日目の夜は悪天候のため、キャンプファイヤーの予定を屋内のキャンドルサービスに変更しました。それぞれのグループが考えたスタンツは大いに盛り上がりました。大騒ぎの時間ばかりではなく、静かにキャンドルの火を見つめて火のありがたさを考えたり、仲間のすばらしさを感じたりする時間も子どもたちの心に残る時間となったことでしょう。

 

     

この自然学校をとおして、それぞれ個人としても学級集団としてもいろいろな面で成長することができました。今後の学校生活の中で、自然学校での学びをさらに磨き、深めてもらいたいと願っています。